ツール・ド・フランス2017、ブエルタ・ア・エスパーニャ2017、ジロ・デ・イタリア2018と現在グランツール3連勝中のチーム・スカイ『クリス・フルーム』選手。
フルーム選手のチェーンリングをよく見てみるとおもしろい形をしています。
ここでは、フルーム選手が使用してる『O.SYMETRIC』(オーシンメトリックorオーシーメトリック)のチェーンリングについてまとめていきたいと思います。

O.SYMETRIC(オーシーメトリック・オーシンメトリック)とは?

オーシンメトリックは、フランスのニースのメーカーです。
サイクリストのペダリングに対する解析を技術的及び人間工学的な見地から行い開発された楕円チェーンリングです。
ペダリングの際、「最も大きな出力を得る為にはどの様にすればよいか?」という視点で研究を重ね、その結果得られた答えは、「ペダルに掛けられるトルクは絶えず筋力に比例している。」というものです。
ペダルが上死点や下死点(デッドスポット)にあるとき、ペダルに掛けられるトルクは小さく、クランクが地面と平行に近づくにつれ出力が増していきます。
それならば、最大のトルクを出せる部分が最大ギアであれば、最も良い結果が期待できますよね?
楕円リングはそのような考えから生まれたチェーンリングです。
楕円リングには、ローターやリデアなどのメーカーも出していますが、その中でもオーシーメトリックの形状は、単純な楕円ではなく、点対称の形状になっています。
通常の楕円リングは、最大ギアから最小ギアに移り変わる際、徐々にそのギア数が変化していきますが、オーシーメトリックは、最大ギアから最小ギアに2~3枚の歯で素早く移るように設計してあります。
これはデッドスポットを出来るだけ無くすようにした工夫であり、デッドスポットが少ない=効率的であると言え、他の楕円リングよりデッドスポットが少ない分、さらに効率的になったと言えます。
実際の試験より出力比で5~15%の出力向上、速度が約3%向上という結果を得ています。

新しいチェーンリングは、次の点を改良しています。
1変速性能の向上のために、歯が削られている。
2変速性能の向上のために、変速ピンが備わった。
3厚みが増すことによって剛性が高まり、チェーン落ち等の不安定さが改善された。

オーシーメトリックシマノデュラエースR9100、アルテグラR8000用


新型のオーシンメトリックは、最新のごんぶとクランク用ですので、シマノ9000、6800系、カンパ4armsには使用できません。
変速性能は悪くないですが、チェーンキャッチャーも付属しています。